玉川村「さるなし」満喫日帰りツアー ~幻の果実の謎に迫れ~ レポート

よみもの

玉川村「さるなし」満喫日帰りツアー
~幻の果実の謎に迫れ~

9月下旬。秋晴れの空の下、とてもマイナーな食材をキーワードに開催されたツアーがありました。今回、そのツアーに同行いたしました、武藤です。

さて、みなさまは「さるなし」という食材をご存知でしょうか?

例えば日常で「今日のおやつはさるなしよ~」とか「おかさーん!さるなし買って~」といった会話を聞いたことがありますでしょうか?すみません、私はありません。そんなマイナーな食べ物さるなしがとってもアツい土地が福島県にあります。それが「玉川村」です。今年の夏にはさるなしを推している市町村が集う「さるなし全国サミット」を企画・開催された土地でもあります。全国!

しかし、なんだかアツい食べ物だけれど、今のところ全く全貌が見えません。

玉川村が全力で推している「さるなし」とは一体どんな食べ物なのか!そして何がどうアツいのでしょうか?

 

 

 

 

いざ、「さるなし」を求めて玉川村へ。

意気揚々とバスに乗り込めば、今回のツアーのキーマンが2人、さっそく登場です。

 

玉川村役場産業振興課の田村伸也さんは例のさるなし全国サミットの仕掛け人。

そして、もう一人は荻野育恵さん。荻野さんは新潟県出身。現在は玉川村の地域おこし協力隊として地域住民や村役場と一緒に「さるなし」のPRを行っています。そんな2人から、移動中のバスでさっそく「さるなし」とは!という説明がありました。

謎の果実「さるなし」はキウイフルーツと同じマタタビ科の果物。別名をコクワと言うと聞いたことがある人もいるかもしれませんが、さるが我を忘れて食べるほど美味しく、すぐになくなってしまうことからこの名前が付いたのです。名前についての謎が解けましたね。

玉川村では「さるなし」を使ったとてもたくさんの種類の加工品を開発・販売しているのですが、生食を体験できるのは本当に貴重なのだとか。年間20t以上の収穫があるものの、生食として流通するのは1t以下で殆どが加工品になるのだそうです。そんな生食が貴重な「さるなし」は食物繊維やビタミンCがとても豊富でお肌はつるつる!お腹すっきり!な効果があるそうです。これは女性に嬉しい情報です。バスの中でも女性から「まぁ!」という歓声が。しかしながら、だからと言っていっぱい食べればよいというわけではありません。酸が強いため生食は1日は3~5個程度が好ましいとのこと。

ふむふむ。徐々に「さるなし」についてわかってきたとともに、なんだか期待値が上がるなか・・・・

 

ついに生の「さるなし」にご対面!「さるなし」農家さんの畑に到着です。

 

 

収穫時期は9月~10月ととても短いのも特徴。食べごろは、しわしわでやわらかい実なのだそうです。「さるなし」農家の塩田勝利さんは、玉川村がさるなしを育て始めた30年ほど前から栽培をしています。この塩田さんのキャラクターもよくて、話にひきこまれる我々・・。

 

 

 

 

ぶどうの木のように枝が棚になった畑を歩きます。「思ったより小さい!」そんな感想が多く聞かれた「さるなし」の姿。キウイフルーツと同じと聞いていましたが、実はツルっとしています。この小さな果実に栄養がぎゅっと詰まっているのですね。塩田さんの「さるなし」の木が背が低いのは、玉川村の積雪量が他のさるなしの栽培地域と比べて少ないためなのだとか。春先には白い花が咲くそうで、花見もしてみたいわね!なんて声が移動中のバス内で聞かれました。

姿がわかれば、次は肝心の味です。しわしわで柔らかい実が食べごろと聞き、ぱくりと口の中へ。ぶどうのような風味のあるキュウイフルーツのような感じとお伝えすればよいでしょうか。きりりとする酸味と、ふわっとした柔らかな食感。これが、さるが夢中になる味なのか!でも、我々は1日3粒が目安と聞いていたので、食べごろの美味しい実を狙ってあれこれ畑内を散策してまわります。

さるなしの謎が解けてきましたね。

 

畑での収穫体験が終わると、お昼ごはんです。テーブルにずらりと並んだご飯は地元のお母さん方の手作り。サラダ、かんぷら味噌、ネギ餅、おこわ、豚汁にいちじくの甘露煮と盛りだくさん。このツアーのために愛情込めて作ってくれていました。バイキング形式でいただきます。しかも、ここにも「さるなし」が!バターやコショウ、酢、すべてさるなし入りです。最初のバスの中で説明のあった加工品が豊富ということが、ずらりと並んだ商品からもわかります。(これらはほんの一部なんですって!)

 

 

 

 

 

とれたて「さるなし」を使ったスイーツもつくります。ご飯でお腹いっぱいになってもデザートは別腹です。地元のお母さん方が、作り方を教えてくれます。絞り機をつかったピューレは「さるなし」の栄養そのまま。道の駅こぶしの里の駅長、穂積俊一さんから玉川村の魅力をたっぷり聞きながら、デザートが冷えるのをまちました。生地にも100%のさるなしジュースを使い、その上にカットした生のさるなし、さるなしジャムにピューレ。贅沢なデザートです。

そして本日のキーイベント。さるなしト――クのお時間です。

私たちは本日、さるなし芸人です!

 

今回発見した「さるなし」の魅力についてツアー参加者の皆さんと、田村さん、荻野さん、塩田さん、穂積さんでワークショップを行いました。「さるなし」を販売する人、栽培する人、地域PRに繋げたい人、消費者、・・・さまざまな視点で「さるなし」を語ります。

・販売を促進するためにどんな方法があるだろう。

・この幻(レア)感がよい!

・福島県は果物王国だけれど、1位をとれる果物が意外とないので、さるなしで1位を目指すのはどうだろう?

・見た目が可愛いとは言えないので、さるなしの花を活用したらどうだろう?

・キウイとの差別化はどうする?

・収穫した後に食べれる場所が近くにあればいいのでは?

アツい!出発前は、謎の食べ物だった「さるなし」について、参加者全員で本気のトークが繰り広げられます。玉川村の「さるなし」は人を魅了するのか!

気が付けば頭もおなかの中も、すっかり「さるなし」づくし。

「さるなし」と玉川村を楽しんだ最後は玉川村から「サルナシスト認定証」が渡されました。全国どこでも使える資格・・・になるようこれからも「さるなし」の魅力が広まっていけばよいですね!

さぁ、「さるなし」を満喫した1日もいよいよ終了が近づいてきました。

 

 

ツアー後のアンケートでは「さるなし」の意外な効能を知ることができて良かったという感想だけでなく、「さるなし」をこうしたらいいのでは?というアツい思いが寄せられていました。「さるなし」の実の魅力の力は勿論ですが、愛情をかけて栽培を行う塩田さんの姿とそれをサポートする村役場の田村さん。生まれも育ちも違う土地で2年前から住人と共に地域おこしに取り組む荻野さんの姿、そして精一杯のおもてなしをしてくれたお母さん方、地域に誇りを持った穂積駅長。そういった出会いが「さるなし」にアツい人間になった理由だと思うのです。

サブタイトルは~幻の果実の謎に迫る~でしたが、いかがだったでしょうか。

栄養だけじゃない!玉川村の「さるなし」に関わる皆さんの想いもぎゅっと詰まった「さるなし」。

声高々に、謎はすべて解けた!と宣言して、この記事を終わりにしたいと思います。

玉川村の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

~さるなし後日談~

ツアーが終了して数日後。運営スタッフは再び玉川村を訪れ、さるなしツアーの感想を田村さんと荻野さんに伺いました。

 

荻野さん

参加者のみなさん、またぜひ玉川村に遊びに来てください!そうですね・・できれば今月中に!(さるなしが食べれるシーズンは短いのです。)

 

田村さん

まずは、参加されたみなさま、ありがとうございました。今月中にとは言いませんが(笑)、今後も楽しい企画をしていきますので、是非また遊びに来てください。

 

この日、お2人と話をしていた際に、田村さんがこんなことを言っていました。「さるなしもまだまだ捨てたものじゃないぞ」と。

「さるなし」が玉川村で育ち始めて30年。長い月日ではありますが、それでも村内での知名度も決して高いとは言えず、現在も農家の高齢化や販路の確保など、課題が無いわけではありません。当日の記事を、謎が解けた!と締めましたが、小さな実「さるなし」にはまだまだ秘めた一面があるのだと思います。それは、今回のツアーで明らかになった謎とは違う、期待や希望といった将来への可能性。これからの玉川村のさるなし、今後も目が離せそうにありません。運営スタッフとしてではなく、1人のさるなしファンとしてこれからも、この謎を追い続けようと思います。

 

 

《玉川村からのお知らせ》

玉川村では、さるなし摘み取り体験を企画中です。

期間:9月23日(土) 〜 10月中旬

時間:10時〜15時

 

詳しくは下記のチラシをダウンロードの上、摘み取り体験希望日の前日までにご連絡ください。

さるなし摘み取りチラシ2

 

 

 

 

 

 

チームに入る