第2回目のファーマーズキャンプは会津での開催!
今回は初参加の方が8名と、また新たな出会いのある素敵な会となりました。
『仲間の活動から学ぶ』では会津を代表する生産者「人と種を繋ぐ会津伝統野菜」会長の長谷川純一さんにお話し頂きました。
長谷川さんは9代目の農業者として、小菊南瓜(こぎくかぼちゃ)、余蒔胡瓜(あいづよまききゅうり)などの会津伝統野菜を作っています。
会津伝統野菜は大量生産が可能な品種改良されたものとは違い、作る量の限られる在来種です。長谷川さんは、400年続いてきたものを自分の代で終わらせるわけにいかない、子どもたちの世代にちゃんと受け継ぎたいという思いから、会津伝統野菜を作り続け、地元の子供達に会津伝統野菜の味を覚えてもらうための活動を行っています。その思いが会津農林高校の学生さんたちにも伝わり、会津伝統野菜を広める活動は彼らへも伝承されています。
そして、今回のマーケティングの授業は、毎年大人気の講師岩﨑 邦彦先生による「農業のマーケティング-食と農のおいしいつなぎかた-」と題した講義をして頂きました。
京都のキャッチコピー 「そうだ、京都へ行こう」は誰でも目にしたことのある広告だと思います。岩崎先生曰く、マーケティング思考とは、売る、売り込むという売る側の目線ではなく「お客様目線になること」であり、このお客様目線で語られている広告はまさにお客目線そのもの。
序盤から心に刺さる大切なキーワードが並ぶ岩崎先生の授業でした。
岩崎先生から消費者目線を学んだのち、自身の商品の美味しさをお客様に伝えるためのワークショップを行いました。
今回のワークショップでの発表のご紹介は開催地の会津出身の佐藤忠保さん。
昨年はとろネギでメディア露出が目立ったブランディングのお手本ともなる彼の発表をご紹介します。
佐藤忠保さん
このネギは見た目・太さ・迫力のあるネギです。霜降りとろネギ、雪下とろネギ、越冬とろネギと季節に分けて3回の味を楽しめるネギになっています。
このネギを「とろネギ」とネーミングし、雪下で育まれた甘さやとろっとした触感を、お客さんがイメージできる表現にしています。
会津若松市で14代続く農家の佐藤忠保さん。この「とろネギ」は通常のネギの倍の手間をかけて栽培されています。
通常、ネギのほとんどは雪が降る前に収穫されますが、忠保さんのネギは雪下で凍る寸前まで冷やされ、この過程を経て甘さと味の濃さが引き出されます。
お客さんが名前を聞いて美味しそう、と想像が出来るような美味しさを表現した「とろネギ」。まさに音を聞いて味の想像できるネーミングだと先生も大絶賛。
冬が近づき、今年もとろネギの季節がやって参りました。皆さんも是非このとろネギの美味しさを体験してみてはいかがでしょうか。
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